「NEXT! 700MHz」ってチラシが届いたら?

2018年ごろから一部地域で「一般社団法人 700mhz 利用推進協会」というところからのチラシが配布されています。内容はと言うと、「この地域でテレビの画像が乱れる可能性があります。その場合はこちらのフリーダイヤルに電話して下さい」というもの。

 

試しに700mhz 利用推進協会で検索すると、関連ワードに「詐欺」と出てきました。警戒している人が多いようです。では実際詐欺かというと、そんなことはなく、これはれっきとした総務省の推進事業なんです。

 

テレビの「受信障害」対策がはじまっています | 一般社団法人 700MHz利用推進協会

 

専門サイトもあります。何故ここからのチラシが広く配布されているかというと、国の周波数再編策への周知と詐欺防止のため。逆に詐欺を防ぐ役割を担ってるんですね。

 

国の700mhz 再編問題って?

以前、テレビの地上デジタル化により、ほぼ全国一斉にテレビの買い換えが起こったのを覚えている方も多いと思います。あの時地上デジ化によって、それまでテレビに割いていた700メガヘルツの周波数帯を他の用途のために空けたんです。(チャンネル数で云うと53~62ch)空けた部分は何に使われるかというと、普及が進んだスマホ用の電波確保のため。

 

その置き換えがいよいよ始まったんですが、テレビアンテナに古いタイプのブースターが付いていると、770MHzまでカバーしてしまうため、テレビに悪さしてしまう場合があるとのこと。これがチラシの言いたいことなんです。

 

では詐欺防止策って?

勘の良い方はピンと来ると思いますが、こうして国が代々的に何かやる時に増えるのが、詐欺的ビジネス。危機感を煽り、買わなくていい機器を買わせたり、しなくて良い検査、工事をしようと働きかけて来ます。(思えば地デジ化の時もそうでした)

 

ところがこの700mhz利用推進協会のサイトにはハッキリとこう明記されています。

 

「受信障害が起きたり、そうなる可能性が高いお宅には、対策員が訪問・確認の上、対策作業を無料で実施します」

 

「工事は無料」なんですね。これを知っておけば、あやしい業者が来ても慌てることはありません。

 

まとめますと、

 

・「700mhz 利用推進協会」からのチラシは怪しくない

・もしテレビに障害が起きても、工事は国が無料でやってくれる

 

とりあえずはこの二つだけ覚えておいてくださいね。

 

これと似たことは日々起こりますから、出来ればなじみの電器屋さんを持っていただくと、事前に情報をキャッチ出来たり、相談出来たりして安心です。