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分かりにくい?新・洗濯表示。調べてみると意外とシンプルでした。
ご自宅でのお洗濯やクリーニングの時などに確認する、衣類の洗濯表示(取扱表示)。2016年12月1日より、それまで50年近く使われてきた従来の洗濯表示マークから一新されています。変更となった背景には海外の衣類が入手し易くなったり、外国人旅行者が増えたことを受け、国際規格に合わせましょうということがあるそうです。
【洗濯表示が変わります!】12月から、新しい洗濯表示の記号が付いた衣類等の販売が始まります。
日本独自の記号(22種類)が国際規格の記号(41種類)へ変わります。詳しくは下記をご覧ください。https://t.co/L1Abmc3dOt pic.twitter.com/wagOvEonXy— 消費者庁 (@caa_shohishacho) November 1, 2016
消費者庁のツイートのように記号を羅列されると、種類も増えた分、まだまだ分かりにくいとのお声も多いようです。ですがこれ、世界で広く使われている記号なので本当は分かりにくくは無いのかも。ということでちょっと調べてみました。
元ネタは消費者庁が子ども向けに作った資料が一番分かりやすかったのでこれを参考にしました。
まず知っておく必要があるルール
新しい表示方法ですが、まずルールを知っておく必要があります。そのルールというのは「基本記号+付加記号」で構成されるということです。これを覚えていれば、あとはそのルールに沿って意味が分かるというシンプルな構成になっています。
基本記号は5つ
1)洗濯方法の記号・・・洗濯おけ
家庭での洗い方を表示します。
2)漂白方法の記号・・・ 三角形
汚れやシミを落とす漂白剤の種類を表示します。
3)乾燥方法(干し方)の記号・・・ 正方形
干し方や乾燥機を使用の可否を表示します。
4)アイロンのかけ方の記号・・・ アイロン形
アイロンのかけ方を表示します。
5)クリーニングの種類の記号・・・ 円形
クリーニング店での処理方法を表示します。
付加記号は主に4つ
1)強弱を示す付加記号・・・ 線
一本線は弱い処理、二本線は非常に弱い処理を示します。
2)アイロンの底面温度を示す付加記号・・・ 点
アイロンの底面温度の限界を示します(左から110℃、150℃、200℃)
3)処理・操作の禁止を示す付加記号・・・ バツ
4)使用する液温を示す付加記号・・・ 数字
洗濯層に入れる水の上限温度を示します。また、当て布や洗濯ネット使用など記号で表せない情報は、事業者の任意で記号に言葉を添えて良いとされています。
実際の記号(基本記号と付加記号の組み合わせ)
上記を踏まえて、実際衣類タグに付いている記号を見てみましょう。
「30℃を限度として洗濯機で弱い洗濯処理ができます」
「底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げ処理ができます」
このようにルールに沿って見ると割とシンプルに読み解くことが出来ます。その他に家庭内乾燥用の干し方表示、クリーニング用のP・W・F表示などありますが、ここでは長くなるので省略します。
まとめ
表示が増えて一見ややこしそうですが、こうやってポイントを押さえておけば、そんなに難しくはありません。洗濯表示に従って洗濯すれば、お気に入りの服もより大切に着続けることが出来ますから、ぜひ参考にしてみて下さい。