家電量販店が安売りしなくなって来た

(2015年のリライト記事です)

弊社に限らず、家電業界では販売する家電商品の値決めのため、定期的に市場価格を調査をしています。ところが、最近特に感じていることがあります。それは、

 

「量販店の値段って最近、安くないよね?」

 

厳密に言うと「家電量販店さんの店頭表示価格が以前より高い」ということ。

 

何故それが分かるかと言うと、こちらのチラシ掲載品は(競合するものは)量販店さんの店頭表示価格に極力合わせるべく、メーカーさんとの交渉に臨むからです。(実際は価格変動もあって上手く行かない場合もあるんですけど)

 

2、3年前ならそのように合わせると利益が殆ど出ずアタマを抱える商品もあったのですが、今はそういった商品が激減し、同じルールで値付けするとむしろ利益率が高くなってしまう。つまり町の電器屋さんである我々の方が安い価格設定が可能になる・・・。現実にこういうことが起こっているんです。

 

本当は仕入値も売り値も変動するのでこんな単純ではないのですが。

 

家電量販店が安売りしなくなって来た。アベノミクス以降、家電業界ではこういう傾向が続いています。

 

チラシサイズは相変わらずデカい (比較用にA4サイズのパンフレットを並べてみた)

 

こちらのチラシだと「高めの料金設定」→「ポイントで手厚く還元」という流れが見えますね。こうなっているのには色んな要因がありますが、私たちが一番感じているのはAmazon始めネットを意識した動きではないか、ということです。

 

実店舗販売と通販の棲み分け・使い分けが進んでいる

今までの家電業界は実店舗の中に「販売価格が高い店」と「安い店」の棲み分けがあったのですが、これが崩れて来ているようです。「安い店」の代表格が家電量販店であった訳ですが。

 

Amazonなどネット販売がより社会に浸透してきたことで、安さ・人を介さない手軽さという部分はそちらに移行して来た。ネットにも大手が随分進出して店舗がないと信用できない、というのも一概には言えなくなってきた。

 

「では、ネット販売ではなく、わざわざ実店舗で買う意味って何?」

 

量販店さんもここを感じているから、むやみな安売りは止めているんだと思います。その代わりに通路を広く取ったり、スタッフの自己PRを表示したり、彼らなりの工夫を重ねている様子が見て取れます。

 

「お客様に自店まで足を運んでもらう・わざわざ店から買ってもらう値打ち」というものを、ボク達地域電器店もここをちゃんと考える時期に差し掛かっています。

 

地域店は地域の皆さんの存在があって成り立つもの。

 

量販店が安売りしなくなったからと安心するのではなく、私たち自身も誰の何のために存在しているのか。今一度原点に立ち返って考えてみる良い機会かも知れませんね。

このブログを書いた人

メオマサユキ

「アトムのメオマサさん」で長く公式アメブロ「町の電器屋さんの小さな販促実践委員会」を担当。㈱アトムチェーン本部入社→経理担当3年→ 加盟店相談員 兼 公式ブログ5年→店舗開発担当1年→2018年から物流部長。これからどーすんのか、本人も分かってない?