親しき仲にも見積書あり

まちのでんきやさんあるあると思いますが、以前、とある町の電器屋さんから馴染みのお客様からのご紹介いただいた先に電気工事を行ったものの、施工と請求の経緯をめぐってトラブルになってしまった、というご相談を受けたことがあります。かれこれ1年越しで売掛金を回収できずにいる、とのことでした。

 

さらに詳しく経緯を伺うと、馴染みのお客様からのご紹介ということもあり、見積書の提示をしないまま工事を進めてしまったご様子・・・。工事後、後出しのような形で請求書の提示になってしまい、それもお相手とこじれた一因のようです。

 

「こっちは利益もほとんど取らずに大サービスしたのに・・・悔しい。」

 

原価率を見ると、かなり良心的な価格で請け負われたことは確かなようで、それだけに悔しい気持ちもよく分かります。ですが報酬合意があいまいなまま請け負ってしまうと、こうしたトラブルになってしまった時に解決が困難になってしまいます。

 

親しき仲にも見積書あり

この件の場合も『いつものお客様からのご紹介⇒だから、なるべく安くやってあげよう』この善意を相手も分かってくれるはず! で工事を進めたことが仇になってしまいました。

 

馴染みのお客様つながりだから、あまりキチキチとしたことはしたくない、という気持ちもよく分かりますよね。でも大事なお客様からの紹介であればこそ、手続きをキチンと踏み、見積もり提示をした上で、

 

『〇〇様ご紹介値引き』

 

と、しーっかりサービスして差し上げればトラブルにもなりにくいですし、ご紹介元のお客様の顔も立ちます。

 

親しき仲にも見積書あり、で行きましょう!

このブログを書いた人

メオマサユキ

(株)アトムチェーン本部 店舗運営部長。「アトムのメオマサさん」で長く公式アメブロ「町の電器屋さんの小さな販促実践委員会」を担当。㈱アトムチェーン本部入社後、経理、法務、 加盟店相談、店舗開発、物流部長を経て、2023年3月より現職。