在庫したエアコンが売れやすくなる値下げ以外の方法

5月も下旬になるといよいよ夏の気配も感じる季節に入って来ます。

 

一般には衣替えの季節。私たちまちのでんきやさんにとってはエアコンの問合せが出始める時期。身も蓋もない表現をすれば、1年の内で掻き入れ時でもあります。ここからは業界内のお話となりますが、それだけよく売れるエアコン。家電メーカーさんも昨今は少しでも商品ロスを減らそうと多品種少量生産傾向のため暑さのピークでよく品切れが起こります(苦笑)

 

なので各販売店は在庫確保、予約注文を余儀なくされるわけですが、これが予測を立てるのは難しい。売れているのに在庫したエアコンに限って何故だか売れ残ってしまう、というのも電器店あるあるです。シーズン終盤に在庫したものを泣く泣く値下げしてオススメ、なんて経験をお持ちの方もおられるのではないでしょうか?

 

そこで今日は在庫したものから値下げせずに売れるようにする方法を一つ。

 

前もって在庫したくなる?特定の商品を売れやすくする、値下げ以外の方法

エアコンに限らず、値下げしてお買いあげ頂いたということは、「値下げというオプションを付けてその商品に注目を集めた」ということでもあります。

 

この流れで考えてみると、注目を集める→値下げ以外の方法は無いか?というアプローチが出来ます。例えば、「自店で何故その商品を在庫しているのか」理由をお伝えする、ということも出来ますね。良さや理由を伝えるということは、「自分がその商品に自信を持っているし、その責任を負えますよ」とお伝えすることでもあり、だから商品を並べたチラシではなく、このように絞った伝え方が出来るわけです。

オススメエアコン対決チラシ

 

「子育て世代の自分がオススメのエアコン」

「冷え性の私がイチオシのエアコン」

「(自分が)老眼鏡使わなくてもいいエアコン」

 

親子でそれぞれ自分や家族の事情に合わせてオススメする理由を挙げて、その商品の良さをお伝えして行くと、チラシでお勧めした商品から売れてゆく、という現象が起こります。ポイントはメーカーが勧める機能やスペックを伝えるのではなく、「だから自分たちにとってはこのように助かるんです」と置き換えて伝えること。

 

在庫しても売れるとは限らない、と嘆くよりも、「あれとこれを在庫して、そうまでして在庫する理由をお伝えしてみよう」と発想すると、色んな注目の集め方が浮かびますから、ぜひ試してみてくださいね。

このブログを書いた人

メオマサユキ

(株)アトムチェーン本部 店舗運営部長。「アトムのメオマサさん」で長く公式アメブロ「町の電器屋さんの小さな販促実践委員会」を担当。㈱アトムチェーン本部入社後、経理、法務、 加盟店相談、店舗開発、物流部長を経て、2023年3月より現職。