まちの電器屋さんの小さな販促実践委員会
働き方改革、まちのでんきやにも関係あるって本当ですか?!
北陸、新潟の大雪が続いています。
弊社も提携の物流会社さんから、交通がマヒして復旧のメドが立たないとのお詫びの連絡がありました。
こうした時ほど、無理をして働いてもらうより「お互いさま」の精神を大事にしたいものです。
働く、と言えば「働き方改革」の法案がいよいよ国会審議にかけられます。
この話題、まちのでんきやさんは家族経営のところが圧倒的に多いので、興味を持たずにやり過ごしている方が多いのではないでしょうか?
が、そうではないのです。
働き方改革は直接的には、人を雇用する場合のルールの再構築。これは確かに家族経営だと影響は少ないかも知れない。
だけど間接的な影響は決して見逃してはいけません。それは、
人が動けばお金がかかるのが当たり前
な社会風土の醸成だからです。
サービス=タダのビジネスモデルの終焉
日本には「サービス=タダ」の根強い風潮があります。
一方でタダ・安売りをうたい文句に劣悪なサービスも蔓延した一面も否めません。
働き方改革を進めるということは、これらを終わらせる意味合いもあります。
それを証拠にあれほど送料無料が蔓延した物流業界は昨年来、値上げの気運が高まり、社会的に受け入れられつつあります。
人が、ましてや資格を持ったプロが動けばお金がかかるのは当たり前のことです。
ですのでまちのでんきやさんも、これまでいいヨいいヨでやって来た、サービス工料をこの期に整備し直すチャンスでもあるのです。
急に値段を決めると、お客様にどう思われるかという不安もあるでしょう。
しかし、それはそれ。馴染みのお得意様は今までのやり方を踏まえつつ、ご新規様向けの整備を進めるなどの臨機応変さは必要です。
ネットや量販店などで購入したものの不満が残り、地域店を検討される方もおられる昨今ですから、「他店購入品はしっかり修理代を受け取って引き受ける(自店からの購入の場合は優遇してもらい易い)」を共通認識として作って行きたいところです。
自分は年金暮らしだから修理代は取らないよ、というご年配のお店さんはそれでも良いのかも知れません。
ただ業界の5年、10年先を考えた場合、このまちのでんきやさんという商売をどのように設計するかは、お店とお客様との人間関係が近いだけに、この働き方改革の気運と密接に関わっていると感じています。
今までなぁなぁで修理、サービス対応されていたでんきやさんは、今一度料金表を見直して行きましょうね。
このブログを書いた人
メオマサユキ
(株)アトムチェーン本部 店舗運営部長。「アトムのメオマサさん」で長く公式アメブロ「町の電器屋さんの小さな販促実践委員会」を担当。㈱アトムチェーン本部入社後、経理、法務、 加盟店相談、店舗開発、物流部長を経て、2023年3月より現職。